Web3とDAO
亀井 聡彦 鈴木 雄大 赤澤直樹
かんき出版
紹介
メタバースと同じ文脈で語られるWeb3。
Web3とは一体何なのか?
ここを明らかにして理解していくために、こちらの書籍で勉強しました。
- Web3という概念
- Web3を支える技術
- NFT,DAO, DeFiといったWeb3を語る上で発生した言葉の意味
- Web3によって従来のインターネットから変わっていくこと
こういったことが非常に平易な説明で解説されています。
これまでVR機器を使うメタバースに関心のある方にとっては、
メタバースの行き着く先に “Web3の概念と混じり合うことが理想的には必須になる”
というNFT派メタバース論者の真意が理解できるようになる一冊となっています。
とはいえ、Web3になって変わっていくインターネットや社会の将来の姿については、
概念的にはわかるんだけれども、具体的な姿形を肌感で理解することはすぐには
理解できないかもしれません。
ここについては、本書の中で紹介されているサービス事例を実際に垣間見る/参加することで、
より具体的に理解して、新しいビジネスの形を考察していくことがよいではないでしょうか。
WEB3とは
“ブロックチェーン技術に基づいた”インターネットの新しい概念。
従来の中央集権型(例|サービス提供元の企業⇔ユーザとしての顧客という関係性、ユーザのデータは企業が管理)ではなく、分散型(例|ユーザーは単にサービスの利用者ではなくサービスのオーナにもなる、ユーザのデータはパブリックが管理)で構築されるWebシステムと、それらで構成されるエコシステムのこと。
DAOとは
Decentralized Autonomous Organization
自立分散型組織
中心のないミッションドリブンのコミュニティ
イメージとしては、主催者のいないコミュニティーのようなもの
Web3の文脈で語られる場合のメタバースとは
WEB3の文脈で語られるメタバースの真意とは下記にあるのでしょうか。
メタバースの行き着く先 = 現実と同等の生活が営まれる世界(空間)の再現
現実と同等の生活が営まれる世界(空間)で必要なこと
- 法律
- 通貨
- 土地
- 服
- :
営みに必要なモノゴトを規定するためのパブリックや信頼の拠り所が必要
その世界で共通の財産として利用/管理/執行されるようなモノゴトを、
現在進められているブロックチェーン技術を土台にした各種のコンセプトで以て
実現していくことができそうだ